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科学

乳歯が抜けそうで抜けない!歯医者に行くべき?

しばらく前からあーちゃん ♀ 5歳の下前歯がグラグラしています。
食事も時々「痛い!」と言いながら食べています。

ぶら:
昔は自分で抜いたりしたな~。 あーちゃんのも抜こうかね?

ちーたん:
無理に抜かないほうがいいって聞いたで?

ぶら:
んじゃ、しばらく様子を見るとするか~。

乳歯が抜けてないのに新しい歯が!

数日後、あーちゃんの歯磨きをしていると・・・

ぶら:
!! なんか新しい歯が生えてきてる!!
なんか少し内側に生えてきてるし!!

ちーたん:
すぐ病院行かな!!

ぶら:
歯並び悪くなったらどうしよう!!

ちーたん:
予約!予約!
 
という感じで無事に歯を抜いてきました。
歯医者さんの説明では、「新しい歯が入る隙間があれば元の位置に戻りますよ」ということらしい。
しかし、そう言われても位置のずれた歯を見ていると、本当に元の位置に戻るのか心配になってきたのでググってみた。


通常、初めて大人の歯(永久歯)が生えてくるのは、下あごの前歯なのですが、よく乳歯が抜けずに、その内側(舌のある側)に永久歯が生えてしまうことがあります。
初めての生え変わりで、かつ目に付きやすい部位なので、「このままにしておくと、歯並びが悪くなってしまうのではないか?」と、心配になり診察を受けに来る方は少なくありません。
また、乳歯を抜いてほしいといってくる方もいます。乳歯が、永久歯を生えるのを、邪魔していると思われている方が、ほとんどです。本当に抜かないといけないのでしょうか? 実際、乳歯の歯の交換に関する役割は、
①永久歯が生えるための場所とり役(永久歯が生えるための幅や高さの確保)
②永久歯が生えるときのガイド役
が、重要になります。下あごの前歯の場合、ほとんどの場合、乳歯に対して顎サイズのほうが大きいためだいたい歯と歯の間がすいていることが多いのですが、こうなると乳歯の①の役割はあまりなく、②のガイド役が重要になります。
通常は、下あごの前歯の永久歯は、先行する乳歯の根の内側をつたって生えてくるのですが、永久歯のサイズが乳歯に比べて、格段に大きいため、生えるための顎のサイズがないと、より抵抗の少ない内側にはえる傾向があります。
つまり、乳歯が永久歯を内側に押し出しているわけではなく、永久歯は生えるスペースのある場所に生えているだけなのです。
乳歯の根は、永久歯の接触すると、自ら吸収を起こし、その吸収したスペースに永久歯を引き込んでいきます。永久歯が生えるための幅があれば、ほぼ真下から生えてくるものです。
生え変わりの遅い子供は、その分、顎の成長がすすみ、永久歯の生えるためのスペースが確保されていることが多いので、きれいに生え変わることが多いようです。
ただ、大切なのは、歯の位置は、生えた位置で決まるわけではなく、歯にかかる力のの釣り合いの取れた位置に向かって動いてしまうので、一旦内側に生えても、常に舌によって外側に押されているため、徐々に本来の外側の位置に向かって動いていきます。
それにつれて、先行する乳歯もぐらぐらしてきて、抜けてしまいます。その時点で、永久歯の並ぶ幅があれば、唇と舌の力の釣り合いの取れた本来の位置に並ぶようになります。
下あごの前歯の場合、先行する乳歯を抜くことは、若干外側に移動するスピードは速くなるかもしれませんが、内側に生えてしまった永久歯は、舌に押されて外側に動こうとしていますので、結局は抜いても抜かなくても結果は同じではないかと思います。

引用元:原田歯科医院様 HP「 初めての永久歯が、乳歯が抜けずに内側に生えてしまった場合どうするか? 」

とりあえず安心したので、これをもってセカンドオピニオン完了としようw

抜けた下の歯は屋根の上に投げ、上の歯は床下へ

ぶら:
って昔から言うけどどうする?

ちーたん:
朝出かけるときに投げといて~

というわけで投げようとしたら、体が寝ぼけていたのか抜けた歯を手からポロリと落としてしまった。
(これって最終的に屋根の上に投げておけば、落としても変な歯にならないよな?)
と、ドキドキしながら自分に言い聞かせつつ第2投。

ちゃんと屋根の上に乗ったみたいなので会社に向かった。

仕事中にちーたんから電話が来た。

ぶら:
どうしたん?

ちーたん:
あんた! 玄関出たところに歯が落ちとったで!

ぶら:
うそん! ちゃんと投げといたで??

ちーたん:
だって落ちとるし!

Dioの『ザ・ワールド』が理解できなかったポルナレフくらい状況が理解出ませんでしたが、
事実がそうなら納得するしかありません。
しかし、あんなに小さな歯をよく見つけたもんだw

イマドキの抜けた乳歯の処理方法~再生医療への活用
【歯髄細胞バンク】

最後に、興味深い記事を見つけたのでご紹介します。
『 歯髄幹細胞 』というのを取り出して培養し、再生治療に役立てるというものです。
歯髄幹細胞から、ノーベル賞を受賞した山中教授の『IPS細胞(万能細胞)』を作りだすこともできるそうです。

歯髄細胞を用いた再生医療の治療領域

【まとめ】

①乳歯が抜けていないのに新しい歯が生えてきても慌てて歯医者さんに行かなくてもOK
②新しい歯が内側に生えてしまっても、そのうち正しい位置に移動するので心配しなくてOK
③抜けた歯は再生治療に役立てることもできる。
④歯髄細胞バンクに協力すると、特に研究に関わっていなくてもノーベル賞を受賞した気分のお裾分けをもらえたような気がする。